減量住宅
- 解体時に発生する廃材処理の費用などがかかります。
- ---------
IDEAページでは、アーティスト・クリエイターから寄せられた、 郊外でたのしく暮らすためのプランを厳選してご紹介しています。 ふだんの暮らし方を考えるヒントがあるかもしれません。 プランは「あしたの郊外」プロジェクトで募集されました。
住むとダイエットできる…?
そんな下心からついついクリックしてしまうわけですが、ダイエットの対象は住む家そのもの。
つまり、住みながら、家を減らしていくわけです。
提案者の方は、制作費とフィーを見ると二年間でその住まいを解体していこう、と意図しているのかな、と思いましたが、これ実はもしかすると、10年くらいかけて、自分にとって適正なサイズに、そぎ落としていく、というのでもいいのでは。
まずはどの壁を取るか。
明日はこの天井を落としてみるか。
ちょっと母屋と離れているけどこの空間はぎりぎりまで残しておきたい。
といった思考から家が形を変えていく。
つまりはどうしても残したいもの、どうしても必要な空間、生きていくのに必要な家のあり方というのを、徐々に考えながら暮らすこと。
それは一般的な方法論ではなく(建築上物理的な制約はあるにせよ)住む人自身の判断が積み重なるしかない。
こんな暮らし方をしている家が郊外にそれぞれあったらそれはかなり面白い。
その各々の生活のしかた(減量していく家々のすがた)そのものが、郊外での暮らし方に対して、常にアップデートされる現実になるのではないかな、と。
時間と共に人の生活のあり方は変わります。
ある一時期にできあがった枠をどう使うかなのではなくて枠も可変にして、自分で決めていく。
えてして、自らを規定するものであるような気がする「家」がその呪縛から解放される気さえします。
きっとDIYの過程で体も減量されるのではないかしら。
建築家のサポート付きで、どなたか挑戦してみませんか?
(羽原)